解説

 前のステップで収集するデータ項目が整理されました。このステップでは、データを収集するための実施計画を策定し、データを収集します。

6-1. 情報収集の実施計画を策定する

 まず、情報収集の実施計画を策定します。次表のように、対象範囲や数量、期間、データ収集方法、データ収集先、担当者、予算などを整理します。

データ項目 対象範囲 数量 対象期間  収集方法 データ収集先 担当者 予算
データA
データB
データC

6-2. 情報を収集する

 「情報収集の実施計画」に従い、データを収集します。データの収集先を整理しておくと、次回以降のデータ収集の効率化が期待できます。主なデータの収集先として次のようなものが考えられます。

  • 内部データの収集:社内アンケート、業務データ(販売データ、顧客データ、webログ)など
  • 外部データの収集:統計情報の利用、Web サービス(各種 API)の利用、スクレイピング

ケーススタディ

 前のステップで、今回必要なデータを次のように整理しました。

  • 「リピートの発生」(リピート発生の判別は、初回来店から3ヶ月以内に再び来店した場合)
  • 顧客情報(性別、年齢層)、利用メニュー及び担当スタイリスト、予約タイミング

情報収集計画、情報収集

 これらの情報は過去のサービス利用履歴から取得できるようです。またデータは、過去2年の新規顧客データを対象にしました。

  • 顧客情報(性別、年齢層)、利用メニュー及び担当スタイリスト、予約タイミング
    • 過去2年分の新規顧客のサービス利用履歴(購買履歴)より取得
  • 新規利用後、その顧客が3ヶ月以内に再び来店したかどうか
    • 過去2年分のサービス利用履歴(購買履歴)より取得

収集したデータのイメージ

 分析にあたり次のような表形式にまとめました(一部の項目は省略して表示しています)。様々な解析ソフトがありますが、データ1件が1行、各項目が列に該当するように整理した上記のような表形式を扱うのがスタンダードです。

年齢層 性別 スタイリスト メニューA メニューB リピート
0〜39歳 男性 スタイリストA Yes Yes
40〜59歳 女性 スタイリストB Yes No
40〜59歳 女性 スタイリストC Yes No

<< “Step.5 課題解決に必要な情報の取得方法を検討する   Step.7 収集した情報を整理、分析する >>


「データから価値を創造する」一般社団法人データマーケティングラボラトリー

Copyright© DML All Rights Reserved.