前のステップで策定した課題解決策に対して「課題解決策のどの部分がデータ分析で達成できるか?」「データ分析で達成したいことは何か?」を明確にします。データ分析で達成できることは次の5パターンに分類できます。
データの推移や分布などの特徴を把握したり、比較対象との差異を見いだして、有益な情報を抽出するアプローチです。一般的なBIツールのように、グラフを描画するなどデータを視覚化することが重要になります。前のステップで設定した目標値(KPI)の推移をモニタリングするイメージです。これにより、次のようなことができるようになります。
データからパターンを見つけ、予測モデルを作成するアプローチです。予測モデルをシステムに組み込むことで業務を自動化、半自動化できるようになります。例として、レコメンドエンジンなどがあげられます。これにより、次のようなことができるようになります。
前のステップでは、課題解決策として次のような案があがりました。
ワーク:課題解決策に対してデータ分析で何ができるでしょうか? ヒント:まず、上記の5パターンのどれが利用できるかあたりをつけます。
ここでは課題解決策をより具体化するために、パターン3「人の感覚だけでは得難いパターンを得られる」(もしくはパターン4)の利用が考えられます。そこで、データ分析のソリューションとして「リピート率に影響を与えている要因とその程度を明らかにする」と設定しました。
ここまでのステップで「何のために、何をするか」方針が固まってきたので、一旦整理します。
このように実際にデータを収集、分析する前に一連のストーリーを設定することで、データ分析がどのように成果につながるかが明確になります。 ストーリーを設定せずに、手元にあるデータをただいじくりまわしても、データから役立つ情報を抽出することは困難です。
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