解説

 前のステップで特定した課題に対して、その解決策を検討します。このステップは、分析チー ムだけでなく、特定された課題に関連する業務を担っている方も参加しての、課題解決策の検討が想定されます。

 まずは、課題解決策の仮説を量産し、それらを組み合わせるなどして洗練化していきます。既存の事例を参照することも有効です。

 この際、参加者が自主的に課題解決策(仮説)を立てることは稀です。原因として、仮説として具体的に何を考えればよいかが分からないことや、進め方の指針がわからないこと、などが考えられます。そのような場合、仮説を立てるにあたっての共通認識を作ることが有効です。

仮説を立てるにあたっての共通認識

  • 仮説を量産し、組み合わせ、質の高い仮説を選び出す(まずは質よりも量)
  • 目的と手段や、原因と結果という形で整理する

ケーススタディ

 前のステップでは「新規顧客のリピート率改善」を課題として設定しました。


ワーク:新規顧客のリピート率を改善するための施策はどのようなものが考えられるでしょうか?
ヒント:まず、アイデアをできる限りあげてください。次に、アイデアを組み合わせてください。


 課題解決策を検討した結果、次のような案があがりました。

  • リピート率を高めている商品・サービスがあるなら、積極的に勧める(クーポン配布なども検討)
  • サービス、顧客層に合せて、それらのリピート率が高いスタイリストを担当させる

 施策としては、まだまだ曖昧なところがありますが、この後、データ分析で課題解決策をより具体化していきます。


<< Step.2 解決すべき課題を特定する   Step.4 データ分析のソリューションを設定する >>


「データから価値を創造する」一般社団法人データマーケティングラボラトリー

Copyright© DML All Rights Reserved.